毛のサイクルは「毛周期(ヘアサイクル)」と呼ばれ、毛が生えてから抜け落ち、そしてまた新しく生えてくるまでの一連の繰り返しを指します。このサイクルは、私たちの体のあらゆる毛に存在し、常に一定量の毛が保たれるように調整されています。

毛周期の3つの段階
毛周期は、大きく分けて以下の3つの段階から構成されています。
1. 成長期(Anagen Phase)
毛が活発に成長する期間です。毛根の最下部にある毛乳頭から栄養を受け取った毛母細胞が盛んに分裂を繰り返し、毛が伸びていきます。毛乳頭と毛母細胞の結びつきが最も強く、毛のメラニン色素が濃いのが特徴です。皮膚の下で毛が伸びている段階を「成長期前期」、毛が皮膚表面に出てきて伸びている段階を「成長期後期」と呼ぶこともあります。体毛全体の約85%〜90%がこの成長期にあると言われています。脱毛においては、この成長期の毛が最もレーザーや光に反応しやすく、効果的な脱毛が期待できる時期とされています。
2. 退行期(Catagen Phase)
毛の成長が止まり、毛乳頭から毛母細胞への栄養供給が減少する期間です。毛根が縮小し始め、毛乳頭との結合が弱くなります。毛のメラニン色素も薄くなり、毛が抜け落ちる準備を始めます。この期間は比較的短く、全体の約1%程度を占めると言われています。
3. 休止期(Telogen Phase)
毛の成長が完全に止まり、毛が毛乳頭から離れて自然と抜け落ちる期間です。新しい毛が生えるための準備期間でもあります。毛が抜けた後、しばらくは毛が生えていない状態が続き、やがて次の成長期に入り、新しい毛が生え始めます。体毛全体の約10%〜20%がこの休止期にあるとされています。脱毛においては、この時期の毛は毛乳頭と離れているため、レーザーや光が反応しにくく、脱毛効果はほとんど期待できません。
部位ごとの毛周期の違い
毛周期の長さは、体の部位によって大きく異なります。これは、ホルモンバランスや毛の密度などが影響していると考えられています。
- 頭髪: 成長期が最も長く、2年〜7年ほど続きます。そのため、髪の毛は非常に長く伸びることができます。退行期は約2〜3週間、休止期は約3〜4ヶ月です。
- 眉毛: 成長期が1〜2ヶ月と短く、退行期は約2〜3週間、休止期は約3〜4ヶ月です。
- まつ毛: 成長期が約30〜45日と非常に短く、退行期は約2〜3週間、休止期は約3〜4ヶ月です。
- 体毛(腕、脚、胸、背中など): 成長期は1ヶ月〜6ヶ月と部位によって幅があり、退行期は約2〜3週間、休止期は約3〜4ヶ月です。
- ひげ: 成長期は1〜2年と比較的長く、退行期は約2〜3週間、休止期は約3〜4ヶ月です。
- ワキ・VIO: 成長期が比較的長く、約1年続くこともあります。
毛周期と脱毛の関係
医療脱毛やエステ脱毛では、毛のメラニン色素に反応するレーザーや光を照射することで発毛組織にダメージを与えます。この特性から、最も効果的に脱毛ができるのは、メラニン色素が豊富で毛乳頭と毛母細胞が活発に結合している成長期の毛です。
しかし、体毛は一本一本異なる毛周期を持っており、すべての毛が同時に成長期を迎えるわけではありません。一度の施術で脱毛できるのは、その時に成長期にある毛のみで、全体の10%〜20%程度と言われています。そのため、脱毛を完了させるには、毛周期に合わせて複数回の施術を定期的に行う必要があります。一般的には、2〜3ヶ月に1回の間隔で施術を受けるのが効率的とされていますが、脱毛が進むにつれて毛量が減り、毛が生え揃うまでに時間がかかるようになるため、施術間隔を半年程度に延ばす場合もあります。
毛周期の乱れと原因
毛周期は、さまざまな要因によって乱れることがあります。毛周期が乱れると、健康な毛が育ちにくくなったり、抜け毛が増えたりする原因となります。
主な原因
- ホルモンバランスの乱れ: 妊娠・出産、更年期、過度なダイエット、甲状腺機能の異常などが女性ホルモンや成長ホルモンの分泌に影響を与え、毛周期を乱すことがあります。男性ホルモンの影響によるAGA(男性型脱毛症)も、毛周期の短縮が関与しています。
- 栄養不足: 髪の毛はタンパク質、ビタミン、ミネラルなど様々な栄養素から作られています。偏った食生活や無理なダイエットは、これらの栄養素の不足を招き、毛の成長を阻害し毛周期を乱す可能性があります。
- 過度なストレス: ストレスは自律神経の乱れを引き起こし、血管を収縮させて頭皮や毛根への血流を悪化させます。これにより、酸素や栄養素が不足し、毛周期が乱れることがあります。
- 生活習慣の乱れ: 睡眠不足、喫煙、過度の飲酒なども毛周期に悪影響を与えます。睡眠中に分泌される成長ホルモンは毛の成長に不可欠であり、喫煙は血流を悪化させ、飲酒は栄養素の消費を促します。
- 加齢: 加齢に伴い、全身の代謝が低下し、ホルモン分泌量が減少することで、毛周期の成長期が短くなり、毛全体が細く弱くなる傾向があります。
- 季節の変化: 特に夏から秋にかけては紫外線による頭皮へのダメージや発汗、春は新生活やアレルギー反応などが毛周期の乱れに関与することがあります。
- 特定の疾患: 脱毛症(円形脱毛症、AGAなど)や皮膚疾患、全身性疾患(甲状腺疾患など)が毛周期の異常を引き起こすことがあります。
毛周期の改善方法
毛周期の乱れを改善するためには、原因となっている要因にアプローチすることが重要です。
- バランスの取れた食事: タンパク質、ビタミン、ミネラルをバランス良く摂取し、髪の成長に必要な栄養素を補給しましょう。特に亜鉛やビオチン、鉄分などが重要です。
- 質の良い睡眠: 成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されます。十分な睡眠時間を確保し、規則正しい生活リズムを心がけましょう。
- ストレス管理: 適度な運動、趣味、リラクゼーションなど、自分に合ったストレス解消法を見つけ、心身の健康を保つことが大切です。
- 頭皮ケア: 頭皮の血行促進を促すマッサージや、頭皮環境を整えるシャンプー・トリートメントを使用することも有効です。
- 専門家への相談: 薄毛や抜け毛が気になる場合は、皮膚科やAGA専門のクリニックなど、専門医に相談することをお勧めします。疾患が原因である場合は、適切な治療が必要となります。
毛周期は、健康な毛髪を維持するために非常に重要なサイクルです。このサイクルを理解し、適切なケアを行うことで、健やかな毛髪を保つことができるでしょう。
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